- トッピングで色々な味が楽しめます
- ひまわりのはちみつ。瑞々しくあっさりとした味わい
「メドヴィク」
はちみつたっぷりの家庭の味メドヴィクは、旧ソ連の国々で家庭の味として親しまれている定番のスイーツで、チョコレートやフルーツを乗せたものなど数多くの種類があります。カフェやレストランのショーケースにも必ずと言ってよいほどメドウィクが並べられているので、いつでも手軽に食べることができます。
一見ミルフィーユのようですが、生地と生地の間にサンドされているのは生クリームではなく、ウクライナのどの家庭の冷蔵庫にも常備されている「スメタナ」という酸味のあるサワークリーム。生地はクレープより少し厚みがあって、ふんわりとしています。
メドヴィクのおいしさのポイントはなんと言っても、生地に入っているはちみつです。
実はウクライナは、年間7万トンものはちみつを生産する知られざる養蜂大国。私もウクライナ滞在中に、さまざまな種類のはちみつを食べてみました。なかでも印象に残っているのが、ひまわりのはちみつ。ウクライナで数多く生産され、国花にも指定されているひまわりのはちみつは、見事なまでに鮮やかな黄色で、甘すぎず、さっぱりと瑞々しい味わいでした。
メドヴィクを頬張ると、1口目からはちみつの香りがふんわりと口いっぱいに広がります。見た目はシンプルですが、しっとりとした生地、サンドされたサワークリーム、トッピングのウォールナッツの組み合わせが抜群です。日本でもハニーケーキが売られていますが、それにサワークリームを加えるとメドヴィクに近い味になるかもしれません。
はちみつの優しい甘さが、家庭のぬくもりを思い出させてくれる、とても素敵なスイーツでした。