気候変動への対応

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)

不二家は、「不二家 環境方針」に基づき、従業員一人ひとりが当社の果たすべき責任と役割を認識し、低炭素社会・循環型社会等持続可能な社会の実現に寄与する「地球にやさしい企業」を目指しています。その達成に向けては、気候変動への対応を重要な課題であると認識しており、2023年4月、金融安定理事会(FSB)により設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)※1」提言へ賛同するとともに、「同コンソーシアム※2」へ加盟し、気候変動への対応と情報開示を推進しています。

  1. ※1TCFD:G20から要請を受け、金融安定理事会(FSB)が2015年に設立。企業に対し、気候変動関連リスク及び機会について開示することを推奨する提言をまとめた。
  2. ※2TCFDコンソーシアム:企業の効果的な情報開示や、開示された情報を金融機関等の適切な投資判断につなげる取り組みについて議論する場として、2019年に設立。

CO2排出量削減実績と目標

2030年までにCO2排出量を2013年度比で46%削減することを目標に、低炭素社会の実現に向けた取り組みを積極的に行っています。
2023年度は、2013年度対比で21.8%の削減となりましたが、目標達成のために今後より一層の努力をしていきます。

CO2排出量削減率
2023年度実績 2030年度目標
21.8% 46.0%
CO2排出量推移(Scope1+2)
実績 CO2排出量(t-CO2
2019年度 36,777
2020年度 33,145
2021年度 36,560
2022年度 36,524
2023年度 33,491
集計対象:全9工場(秦野、平塚、富士裾野、埼玉、野木、泉佐野、吉野ヶ里、札幌、山形)及び直営店舗、支店

CO2排出量削減の取り組み

各工場ではCO2排出量削減対策として、環境負荷の低い設備へと順次更新しています。そして、富士裾野工場、吉野ヶ里工場、秦野工場では工場の屋上に太陽光パネルを設置し、太陽光発電によって得た電力を工場で使用するなど、CO2排出量の削減を進めています。
商品の配送時には、他菓子メーカーとの共同配送を全国で実施しています。輸送車両を減らすことにより、物流コストやCO2排出量の削減を図っています。また、北海道・九州地区の配送においては、環境に優しく大量輸送が可能な船舶や、鉄道コンテナを有効的に利用し、CO2排出量の削減を図っています。

エネルギー使用実績

各事業所・工場において、省エネルギー設備の導入及び合理化や、空調設備の運転方式の改善など省エネルギー対策に努めています。
2023年度のエネルギー使用量は2022年度と比較し、電力は7.3%、都市ガスは6.6%、LPガスは7.6%の減少となっています。
今後も設備の定期更新や新技術の導入など、エネルギー使用量の削減や合理化に積極的に取り組んでいきます。

エネルギー使用量推移
実績 電力(万kwh) 都市ガス(千m3 LPガス(千m3
2019年度 4,763 3,785 192
2020年度 4,555 3,227 178
2021年度 4,416 2,835 191
2022年度 4,336 2,750 167
2023年度 4,502 2,870 208
集計対象:全9工場(秦野、平塚、富士裾野、埼玉、野木、泉佐野、吉野ヶ里、札幌、山形)

水資源使用実績

私たちが日常生活や経済活動を営むうえで、水はかけがえのないものですが、現在、世界人口の増加、開発途上国の経済成長、気候変動などにより、世界規模での水資源問題が発生しています。当社の事業活動に水資源は必要不可欠であり、工場における水資源の管理、調査などを定期的に行い、水資源の保全に努めています。

水資源使用量推移
実績 地下水
(千m3
水道水
(千m3
2019年度 1,326 164
2020年度 1,270 168
2021年度 1,191 153
2022年度 1,273 155
2023年度 1,128 142
集計対象:全9工場(秦野、平塚、富士裾野、埼玉、野木、泉佐野、吉野ヶ里、札幌、山形)

気候変動への対応に関する具体的な取り組みについてはサステナビリティレポートをご確認ください。