工務課で4年半機械のメンテナンス業務に従事した後、現在の施設本部施設第１部へ異動しました。施設本部は、主に新しい設備の導入、現行の機械の改善を図る部署です。具体的には、国内外での新しい工場づくり、海外での機械の買い付け、工場内の新しい生産ラインづくり、機械の生産効率の改善、レストラン・店舗の施設づくりなど、規模感の大きい案件を扱っています。所属する施設第１部では、秦野工場を含む3つの菓子工場にて新商品の生産ラインづくりなどを担っています。新しい設備の立ち上げは１年前からスタートするなど、長期に及びます。現在５名の社員が各案件を担当し、責任をもって進めています。

現在は、今後稼働するチョコレートラインの立ち上げを行っています。海外の展示会への視察、機械の仕様やメーカーの選定、設置のデザイン、床の塗装、配管、温水の工事など、１つのプロジェクトに複数の工程が存在し、多くの業者の方と協力体制を取りながら進めています。すべての作業を納期までに漏れなく完了させるため、スケジュールはアプリで管理しています。
また、キャンディの新しいラインを作る別案件では、架台(機械を設置する台)を社外の業者の方に作ってもらうため、図面づくりから取り掛かりました。予算や納期を考えながら土台の厚み、素材などを調整し、カタチにしました。
今の仕事は、幅広い業務を自分の采配で出来るため、よりクリエイティブでやりがいを感じます。特に、完成したものを目にした際の充実感は格別。責任も大きいですが、上司からヒントやアドバイスをもらいながら成長できる環境が整っているため、各案件に安心して取り組めます。仕事をするにつれて周囲の方々とのコミュニケーションも深まり、チームとしての達成感も得られます。

父が自動車会社で働いていたことで小さい頃から機械に興味をもち、大学は工業大学を選びました。最初は自動車関係の道も考えましたが、大学の採用説明会に不二家の方が来てくださり、お話を聞く機会がありました。その際に大学のOBの方から１日の勤務スケジュールを見せてもらい、「ここなら大学で学んだものが活かせそうだ」と思ったのが入社のきっかけです。
不二家で機械の仕事と聞くと整備士のイメージでしたが、自分たちは機械のお医者さんとして、機械が故障したらすぐに現場に行って修理し、ときには機械の一部を工作しているというお話が新鮮で、不二家で働きたいと思うようになりました。所属している施設本部では、AIの導入など新しい分野も手掛けることができ、先端技術に興味をもつ人にとってもより魅力ある職場となっています。

施設本部は大型案件を扱っているため、工務課で基礎を身につけてから配属される部署となります。異動後は初めて挑戦することばかりで、図面づくりやチョコレートに関する知識もゼロでしたが、周囲に親身に相談にのってもらい習得することができました。この職場は、与えられた仕事に対して「自分ならこうしたい」という視点やアイデアを持ちそれを形にしようとするやる気・行動力があればじゅうぶんです。
私は今、コストダウン(生産効率)の課題に対し、検品ラインを省人するロボットとAIカメラの導入を提案し、その実現に取り組んでいます。このプロジェクトでAIについて学ぶうちにその面白さを知り、G検定(AI検定)にも挑戦しようと勉強を進めています。このように、当社にはまったく新しい分野でも踏み出せる環境やチャンスがあります。また、周囲もそれを応援してくれる環境のため、頑張ろうとする人がのびのびと活躍できます。
上段左は機械を買いつけるため、海外に訪れた時の写真です。
施設本部では、新しい機械の選定・購入のために海外出張を経験できます。